第7回みんなの美術展応募作品から
第7回みんなの美術展応募作品から注目した作品、気に入った作品を選びました。
Takamasa Takai
微妙に歪みを持たせる線に複雑な心境を感じさせます。それは鑑賞者のその時の心境を反映するように思います。まっすぐに見えてもその奥に迷いが生じていたり、人の行動や心情は一言的に表せないことを表してくれているようで惹かれます。
ヒサスエヒカル
複雑に入り組んだ多数のモチーフが、怪獣のどうしょうもない複雑な衝動と感情を表し、人や社会のエゴが見えます。いつもは抑えている衝動も何かをトリガーにしてあらぬ方向に動いてしまうそんな不安定さが、構図にもみえてきます。魅力的な作品です。
勝伸子/Nobuko Katsu
植物の美しさと力強さを保持する斬新な手法に面白さを感じました。美しさとはどこまで維持できるのか、その生命の期限を意識しながら作品に閉じ込めているようです。そして生の植物よりも生々しく維持されていくようで畏怖さえ感じます。
勝伸子/Nobuko Katsu
私たちの記憶はこの絵のようにバラバラと断片的に体内に貯蔵されているのかもしれません。他の人からは明確に分からない記憶でも、その人の中で形作る時に生まれる感情までも想像してしまうような作品です。
平松 依里子
作品から音楽と人の話し声も混じって聞こえてくるようなリアル感が心地よい作品です。緩やかなラインと柔らかな光が、作家だけでなく人々のこの空間への親しみと愛情を感じさせてくれます。