第10回みんなの美術展応募作品から
第10回みんなの美術展応募作品から注目した作品、気に入った作品を選びました。
Hiröki
「団結」と強い意志が直感で伝わる。目には見えない心の切り替えと覚悟をよく絵画に表現出来たと。
紗凪
着想も色彩も素敵。水面や鯉の描写にも魅了させられるが、ふと映り込んだ 物語のありそうな建物風景に気付くと、辺り一帯の空気感までが立体となって、画面世界が一気に広がる。
JUNGOonlyART
「神奈川沖浪裏」から触発された? 怒濤のような波と象徴の富士と、先の光に胸がざわめく、巣立つ時の感情が、こんな風に創作されるのも楽しい。突き抜けて未来へ。銀河鉄道ブラックライト壁画を思い出す。
you
どこか類似な色合いを持つ個性が、程良い距離感で集まって大きな集合体になる。無機質な陶器でも有機的な繋がりがあるかのように見え、この植物の群れは心地よい。ポツポツと生まれた小さな物も、集めて表現すれば力が生まれる。
さかい ふうか
暖色系色彩の静かで深いグラデーション配色の繰り返しが、空間に瞑想世界や曼荼羅にも通じるようで、見飽きない。
伊藤マリー
フワリと優しげで優雅な花容が、浮遊しているようで、踊っているようで。バラだけに魅せられて 心引かれる作者の視線に共鳴する。でも 確かな薔薇の量感と華やかさと存在感は確かに伝わってくる。
302roomwork
そのままがアートの植物の力を借りて、時間と共に消費されるアート?移ろいを楽しむ、又は刹那を楽しむアート? どれにするか作者が作品の命をにぎっている作品。こんな風にさりげなく、先の空間まで思い浮かぶ設えをしてみたい。
シュチエン
静かな色彩の図柄の中で、瑞々しくリアルな赤い苺が鮮やかに目を引きつける。生き生きと輝いて 上品で華やかな美しい画面。
Shin
水音が聞こえそう。 瞬間を留めたような ラフな躍動感が良い。 ライブ感がある。
MOGRA
焼け焦げの輪郭が、墨の滲みにも見え、紙色のグラデーションと合って、柔らかく面白い。曖昧に焼け残った記憶の断片の重なりにも、うごめく生き物のようにも見えて、深読みしたくなる。