第11回みんなの美術展応募作品から
第11回みんなの美術展応募作品から注目した作品、気に入った作品を選びました。
森口托馬司
家族へ愛しさが溢れていて、ほのぼのと楽しくなる。画面構成のリズムもシンプルで力強くて小気味よい。
正木俊行
柔らかな色調と、明るい陽差しの届く小径の輝きが心地よく、進む向こうに不安を感じない安心感がある。散歩している様な臨場感もある。
ままらび
曼荼羅の点描が美しい。点の一粒一粒が宇宙に漂う粒子のよう。人間は素粒子の塊という。いずれこんな美しい形になって、天上へと運ばれれば幸せ。
クリスタル
直線の糸のパターンで、滑らかな曲線が美しく立体的に描き出されている。繰り返し糸を張り、線を面にする創造力と、完成からは想像も出来ないシンプルな原図案を起こすのが幾何学の無限のアートかな。
原嶋智美
緊張の一瞬の姿が一番美しく凜々しい と、良く見知っている飼主ならではの鋭い迫力。家猫への愛しみが伝わってきます。
原口 開
次々に色々な物が見えてくる、巧妙に仕掛けられた画面を読み解きながら、パンチの効いた色相や明度の楽しい画面に飽きない。御利益が有りそうな迫力。
Y.T.(Yosuke Tamura)
空中での一瞬。互角に見えるけれど、気迫紙一重の違いも有るように見えて面白い。見えない面の中の表情が様々な想像力ををくすぐる。
もりえりこ
一針一針刺している時間と暖かさと楽しさを想像して、ほっこりとする。糸には他の画材と違った魅力がある。
井上舞
緩く編まれた糸が美しく、菌糸のよう。有機質の全てはやがて菌糸に包まれ分解され、静かに大地に戻っていく。そんな音のない不思議な安らぎを感じる。