第6回みんなの美術展応募作品から
第6回みんなの美術展応募作品から注目した作品、気に入った作品を選びました。
坂本美穂
一目見た時からのインパクトが尋常ではなかったです。色彩が見事ですし、細かい描写の積み重ねが、リズム感をもって連なっている様子が圧巻。それでいてほのぼのとした柔らかい雰囲気も。『ワタシの一週間』というタイトルをみて、カレンダーや私の顔などなど、様々に見えてくるのも楽しいですね。
シュチエン
青がいいですねぇ~。夏の暑さの中で、感じる清涼感という画面の雰囲気が心地よいです。タイトルの『夜鶯』は、ナイチンゲールと読ませるのでしょうか。凛として立つ、あるいは静謐な雰囲気が、偉人のイメージと勝手に重ねてしまいました。
すがさわ
首都圏では3度目の緊急事態宣言。飲み屋街も静まり返った状態で…、吞兵衛の自分にはつらい時期です。そんな心象にぴったりの作品。看板が「希望」とはちょっとあざといぐらいですが、暗い雰囲気の中で、思わず笑みのこぼれるアイポイントになっていますね。
MIRI
日常の何気ない一場面を切り出していたようで、実は心象風景をほんわかとしたタッチで描いているところが、じわじわと染みてきました。同じ作家さんの『麗しきアルビノのひと』『浸る』にも魅かれました。気持ちを穏やかに表現されるようなスタイルが素敵です。
青木一也
「誰が描いたのだろう?」と、時々無性に作家さんのことが気になる作品があります。こちらもそうでした。私にはハチではなく、おかっぱ頭の少女にしか見えませんが、それでも一心不乱に活発に動いている様子が似ているのかなぁと勝手に解釈。作家さんの長年の画業にも重なり、何か応援したくなってきました。
悠アンヌ
大好きなゲームソフトの、ビジュアルボードのような画面に惹きつけられました。ここからどんな冒険が始まるのだろうかという感じ。え? この作品、もうないのですね…。これもまた“流れていく”デジタルな感じがゲームっぽいですね。
しんそう
なんかなぁ…こういうのが好きなのです。特に理由は見当たらないのですが、この時期、ちょっとした笑いって必要じゃないのかなぁと。他にも、さまざまなタイトル付けができそうで、面白いですね。
カツレイイ
お昼寝ですしょうか。画面からは確かに“甘い”味がしてきますが、背景に何か潜んでいるように見えてくるのは、鑑賞者(私)の問題でしょうか。あまりにも無防備な様子に、危うさを感じてしまうというところが“甘い夢”の意味なのかと妙に勘ぐってしまいます。