私は今年で19歳になりました。小さな頃から両親が一緒にお絵描きをしてくれたり、スケッチブックを買い与えたりしてくれていたおかげで、こんなにも絵を描くことが大好きになりました。
私の頭の中は実は「こんなふうだったら」 「もっとこうだったら面白いな」という
理想でいっぱいです。
もしも私が画家になれたら、この夢をずっと小さい頃から思ってきました。
私の目に映る世界は他の人とはだいぶ
違っていると思います。
例えば、空を見上げれば私たちよりずっと遠く
にいる神様が私たちに手をさし伸ばしている ように見えたり、
朝焼けなんかは絵の具を
溶かした水を零したかのように見えるときもあれば、小さい頃たべたキャンディーを連想したり。私は空想の世界で生きているんだと思います。
毎分毎秒、私の目に映ってくれているこの世界の 景色、音、人、自然、動物たちは、二度と同じ 表情を見せないので、見ていてすごく楽しいです。
この私だけが見ている。私にしか見えていない世界を。1度見たらもう2度と見れないこの瞬間を。
少しでも多く覚えていたくて。私のモノにするため。 この美しすぎる世界を目に焼き付けようとするけどやっぱり人間は忘れてしまうんです。あの時 の音も香りも言葉も愛も。
それが悔しくて、私は描こうと思ったんです。
この幸せな瞬間と美しすぎる世界を忘れてしまいたくないから。