ARTWORK

言葉がなかったら

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500×720mm / 紙

カテゴリー: 彫刻
タグ: [オリジナル, 第14回みんなの美術展応募作品, 彫刻, 絵画, 未発表作品]
文章で直接的に表現されていない真意や主張を読み取ることを「行間を読む」と言う。これは文章に限らず、人と人との会話においても見られ、言葉に表されていない話し手の心情を聞き手が読み取ることを指す。すなわち、「行間を読む」とは「目に見えず、聞こえもしないが、確かにそこに存在するものを感じ取る」ことを意味している。
私たちは日常生活の中で無意識のうちにこれを行なっており、言葉にしなければ伝わらないことがある一方で、直接的に表現しないことで伝わる素直な感情や微妙なニュアンスがより深い相互理解を生んでいる。
本作では、私たちが持つ不可視・不可聴の存在を認識する力から構成されるコミュニケーションの豊かさやその不安定さを模索し、作品制作に取り組んだ。
一見ただのノートに見えるが、500×720mm と巨大化されている。

東京藝術大学美術学部彫刻科在籍。
塑像や金属・3DCGなど多様なメディアを用いて、現代社会で生じるズレとそこで生きる人々の生活や意識を再構築し制作を行なっている。近年は従来の古典的彫刻手法に捉われず、プログラミングやレーザーカッターを扱い彫刻の領域を超えて現代的な技法への応用を模索している。

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